
分配金ってなに?どうしてつみたてNISAで選べる投資信託は、分配金がない銘柄がほとんどなの?
つみたてNISAで選べる投資信託は分配金がない銘柄がほとんど。そのことにはちゃんと理由があります。あわせて分配金とはなにかも説明していきます。
つみたてNISAとはなにかを詳しく知りたい方は、「投資初心者はつみたてNISAがおすすめ!NISAとの違いや特徴を解説」を参考にしてくださいね。
ちなみにつみたてNISAをはじめるなら、「楽天証券」か「SBI証券」での口座開設がおすすめです。
投資信託における分配金とは?

投資信託における分配金とは、運用により生まれた利益の一部を投資者(投資信託の購入者)に分配するお金のことです。
投資信託の分配金:運営により生まれた利益の一部が、運営会社から投資家(投資信託購入者)に支払われる
株式の配当金:投資先企業の利益の一部が、企業から投資家(投資信託購入者)に支払われる
預貯金の利息:事前に決められた利率で支払われる

株式は一つの企業に投資をするとこ、投資信託は複数の企業がセットになったもののことです。

分配金を受け取ると、手元にお金が入り増えたように感じますが、純資産総額が減ることで基準価格が下がってしまうデメリットがあります。
純資産総額:その資産にどれだけ資産が集まっているかという、ファンドの大きさのこと。
基準価格:ファンドの値段のこと(純資産総額×口数=基準価格)

純資産総額100万で口数100口の場合、基準価格は1万。
純資産総額も基準価格も毎日変動しています。
つみたてNISAで選べる投資信託に分配金がない理由
分配金を受け取ると複利効果を活かせない

複利効果とは投資で得た利益を再投資することで、利益が利益を作り出す効果のことです。
例えば元本1万円で利回り5%だと利益は500円。分配金を受け取ると元本10,000円で利回り15,000円、再投資をすると元本10,500円で利回り11,025円と、利回りがよくなります。
分配金を受け取ると、この複利効果が活かせなくなってしまいます。すぐにお金がほしいわけではなければ、分配金なしで再投資してくれる銘柄の方がメリットがあるといえるでしょう。
分配金がないと非課税投資枠を最大限に活用できる
普通分配金の場合、利益の中からでる分配金なので、税金が約20%かかります。
仮に分配金ありの投資信託で受け取った分配金をNISA口座で再投資すると非課税枠の消費に。
分配金がないと、税金もかからないので、NISAの非課税投資枠を最大限に活用することができます。
結論:分配金がないほうが、つみたてNISAの長期投資における分配金の複利効果を最大限活かせる

分配金がないほうが、つみたてNISAの長期投資における分配金の複利効果を最大限活かすことができるのが大きなメリットでしょう。
しかし、再投資をすることでお金は支払われず拘束されてしまうので、少しずつ定期的に現金を手にしたい人にとっては不便でもあります。
つみたてNISAのおすすめ銘柄は、「【投資初心者】つみたてNISAおすすめ投資信託3銘柄」で紹介しているので参考にしてみてくださいね。